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西尾維新『終物語(上)』感想 [ラノベ]

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西尾維新先生の化物語シリーズの第15作目であり最新作となる『終物語(上)』が発売となりました。
表紙は謎の多い「忍野扇」です。
タイトルどおり物語の終わりへ向かって加速していく今作ですが、物語は意外な展開に・・・

以下はネタバレだけで構成されていますのでご注意ください。


前作のラストで真っ二つにされてしまって、どういう展開になるのかとヒヤヒヤしながら読み始めたのですが、想像の斜め上なことに、密室トリックが始まってしまってビックリでしたw
今作は、主人公である阿良々木さんの成り立ちを描いた話であり、今まで物語の中の端々で語られていた阿良々木さんの過去が描かれています。
いわば「始物語」とも言える内容であり、それに「終物語」とつけた意味も奥深いですね。
始まりがあるから終わりもあるというか、それは「終物語(下)」と「続・終物語」で語られるのでしょうか。

人間の記憶というものを主題とした話でしたが、自分のことを振り返っても記憶の忘却というか、自分の都合の悪いことをなかったコトにしたいという働きには頷くものもありますね。
そして、それを何かのきっかけで思い出した時に自己嫌悪におちいるということも・・・
今作が、読んでいてなにか胸が痛くなりつつも一気に読んでしまいたくなるのもそういったところを刺激してくるからかもしれません。


それでは登場人物について若干



阿良々木さん
なかなか壮絶な中学時代を経験してたんですね。
でも、今作で明かされる出来事がなければ、今の阿良々木さんも存在していなかったわけでもあり、過去を否定することは出来ないというジレンマが辛いですね。
自分のしていまったことに向き合っていくということは、言葉にすれば正しいことでありますが、それが本当にできるかというと、なかなかたやすいことではないわけで、それを助けてくれるガハラさんやバサ姉がいてくれたことが阿良々木さんの幸運だったところでしょう。
それも、また阿良々木さんが作り上げていったとこではあるのですが。
誰しも人間というものは、一人っきりで生きていくことはできない存在であり、他人との関係性の中で生かされている部分があり、それが「人が勝手に助かっていく」ということにも通じるのでしょうね。
「水が勝手に沸騰している」ように他人には見えても、それもまたいろんな関係性の中で生じたことで有るとも言えるでしょうか。
今回は初戦ということで、扇の魔の手からかろうじて逃れたわけですが、次巻ではどんなことが起きるのか目が離せませんね。
あ、あと、「おっぱい券」は使ったのかどうか気になってしょうがないですw



羽川翼
今回はいろいろな顔を見せてくれて大サービスでしたねw
とくに扇とのやりとりでは本来の凄みも見せてくれて、さすがバサ姉というところでした。
今後、この対立関係がどうなっていくのかも見ものです。
あ、あと困ったときの「おっぱい券」は反則すぎますwww


戦場ヶ原ひたぎ
出番は少なかったもののインパクトは凄まじかったですね!
最初のセリフが「ぶっ殺す」ってwww
やはりこの物語の正ヒロインとしかいいようがないですw
しかし、阿良々木さんとあんなことしてるとは・・・ 
羨ましすぎます!!!



老倉育
今作の狂言回し役で、タイトルを象徴する存在でしたね。
物語の最初の命題で、「決まっていることは決まっている」存在というか。
彼女は生まれた時から「終わって」いて、途中の選択肢も「終わって」いて、現状も「終わって」いると言ってもいいでしょう。
どこかで一つ違っていたらこうなっていなかったのでしょうが、結論から見るとそうならざるを得なかった。
それを本人も分かっていたからこそ、行き場のない怒りが阿良々木さんに向かっていたのでしょうね。
でも、だからといって今を生きるものが諦めてしまうのではなくて、どんなつらい過去があったとしても生きていくしかないわけで、最後の和解にはそういった希望が込められていたような気がします。
阿良々木さんへの手紙には何が書いてあったのかもとても気になりますね。



忍野扇
今までも謎の存在でしたが、出ずっぱりの今作でもさらに謎が深まった感じですね。
彼女の行動として一貫しているのは、人の抱えている心の闇の部分に直接踏み込んでくることでしょうか。
そういった意味では「扇」という名前はまさに的を得ていると言っていいでしょう。
また、その核心部分をつついて崩壊に持っていくという意味では皮肉が効きすぎている名前でもあります。
バサ姉の胸に対抗心をメラメラと燃やすのは、意外というか、人間的なところもあって驚きましたw
次作は「おおぎダーク」と銘打たれる予定ですので(「終物語(中)」がなければ)、彼女の目的も明らかにされるのでしょうか?


物語も大詰めであと2冊(3?)の予定となっていますが、早く終わりを読みたいような、終わってしまうのが怖いというか悲しいというか複雑な気分になりますね。
でも、次巻にも期待したいと思います!





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羽川さんまじ天使

終物語(上)読み終わりました

おうぎフォーミュラは別冊少年マガジンの方で読んでたんですけどまた読み返しちゃいました
扇ちゃんがヤバイですね
どんどん怖くなってます

西尾維新さんの作品にはなんだかよく分からないけど気持ち悪いキャラってのがよく出てくるんですけどその中でも群を抜いてますね…
『めだかボックス』の球磨川も気持ち悪いっちゃ気持ち悪いんですが、あれはまだ絵があるので、
ああ、こんなセリフを言ってるときの球磨川はこんな表情をしてるんだなってのが分かってむしろ好きになるんです

でも扇ちゃんは違う
やっぱり人間、知らないものは怖くて
しかも見ようとしても一寸先は闇って感じで見えないので
余計怖いんですよね
未だに<物語>シリーズの中で立ち位置も出自もキャラも目的も分かってない、曖昧で掴めないってのが拍車をかけてますよね…
目的とかはなんとなく分かってきている気はするんですけど(笑)

そんな中久々に登場したバサ姉の安心感たるや…
いやまあ久々ってほどでもないんでしょうが
セカンドシーズンのアニメ見てるとどうしてもね…

そだちロストで扇とバサ姉が対峙した時なんか全力でバサ姉を応援しました
おっぱい券にはリアルに吹きましたが(笑)
もうほんとに、バサ姉と暦が会話してる時の安心感と言ったら…
扇ちゃんが闇だとしたら、バサ姉は間違いなく光なんでしょう
いや、己の中の闇と向き合った後の彼女でしたからここは色で例えて
扇ちゃんが黒で、真っ黒で
バサ姉は白ではなく灰色になれているのでしょう

そう考えると今回の勝ちは暦のモノではなくバサ姉のお陰なんだと思います
それゆえ、バサ姉が国外に行ってしまった後、暦は扇ちゃんに負け続けて、清算させられていくのですが

育についての管理人さんの考えは面白いと思います
何をしても終わっていた彼女
阿良々木暦の幼なじみ
また出てきてほしいです
と言うか本当に、扇ちゃんの毒牙にかからなくて安心しました…

さて次は終物語(下)ですね
扇ちゃんはそもそも迷子を探していたらしいですがはてさて
暦物語で出てきたあの子もどう関わってくるのか今から楽しみです

終物語(中)があってもいいのよ(笑)

by 羽川さんまじ天使 (2013-10-23 00:08) 

瑠禍

西尾維新をあまくみちゃいけないw

終物語(中.下)
続終物語(上.中.下)
下手したら何かべつのさくひんも入るかもですよ!
by 瑠禍 (2013-11-26 19:03) 

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